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Office Open XML ファイルフォーマット は、Microsoft Office用電子文書を表現するためのファイルフォーマットである。 ファイルフォーマットにはワードプロセッサ文書、スプレッドシート、プレゼンテーションのほか数式、作図、文献目録のような素材も定義されている。 このフォーマットはマイクロソフトにより開発され、Microsoft Office 2007で初めて公開された。 これらは 2006 年12月と2008年11月に標準規格となり、前者は Ecma インターナショナル コンソーシアムにより ECMA-376となり、後者はISO/IECの合同コミッティー1により長期間の審議の末に ISO/IEC 29500:2008 として公開された。 == パッケージ構造 == Office Open XML は Open Packaging Convention 形式、すなわちXML とその他のファイル、ファイル間の関連性についての記述を格納した ZIP ファイル のパッケージである。〔Tom Ngo (December 11, 2006). 〕 ドキュメントのタイプにより、パッケージの内部ディレクトリの構造と名前は異なっている。アプリケーションはリレーションシップファイルにより個々のセクション(ファイル)間の場所を記述し、メタデータ、具体的には MIME 等が付随する。 基本的なパッケージでは、''.xml'' というXMLファイルをルートに配置し、3つのディレクトリ: ''_rels'', ''docProps'', および文書タイプ独自のディレクトリ (例えばWordの.docx ワードプロセッシングパッケージの場合は ''word'' ディレクトリ)が付随する。 ''word'' ディレクトリには''document.xml'' ファイルがドキュメントのコアとして存在する。 ; .xml : このファイルは MIME タイプ情報を保持する。一部のファイルの拡張子についてはデフォルトを用い、一部については IRIに基づいてオーバーライドする。 ; _rels : このディレクトリにはパッケージ内のファイルのリレーションシップ(対応関係情報)を格納する。あるファイルのリレーションシップを見るには、当該ファイルの同階層''_rels'' ディレクトリを見ると 元のファイル名に.rels という拡張子を付けたファイルが見つかる。例えば、もし''Content_Types.xml''というファイルのリレーションシップを見るには、''_rels'' ディレクトリの''.xml.rels'' ファイルを見るとよい。 ; _rels/.rels : このファイルにはパッケージのリレーションシップが格納されている。アプリケーションはこのファイルを最初に参照する。テキストエディタで開くと、各リレーションシップ情報のアウトラインを見ることができる。最小構成の''document.xml''のみを含む単純なドキュメントの場合、記載されるリレーションシップはメタデータと''document.xml'' のみである。 ; docProps/core.xml : このファイルにはOffice Open XML ドキュメント全種のコアのプロパティ情報が含まれる。 ; word/document.xml : このファイルは全てのWord形式ドキュメントの本体である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Office Open XML ファイルフォーマット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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